着物を着るようになったきっかけってなんですか?
日本の歴史や文化に興味を持っている人や、海外生活などを経て日本の伝統に興味を持ったこと、また伝統的なお稽古事(茶道や華道、日本舞踊など)が、きものを着るきっかけになることがあります。着物は単なる着る物にとどまらず、日本の伝統や美意識が詰まったアートとも言える存在です。伝統的な柄や色使いには深い意味が込められていて、その繊細なデザインや素材、技術に魅了される人も多いことでしょう。
着物をファッションアイテムとして取り入れる人も増えています。身近なお友達や街でみかけた人、SNSなどで偶然見かけて「あれ?和服もあんな風にアレンジすれば私にも着れるかも?素敵!」って。和服はデザインのバリエーションが豊富で、形は同じなのにどれ一つとして同じものはない独自性があると思います。それをアレンジすることで洗練されたスタイルを楽しむことができます。また、和洋ミックスや現代ファッションとの融合で、個性的なスタイリングが可能となりワードローブの幅が広がります。
特別なイベントや行事に参加する際に、着物を着ることを機にする人もいます。結婚式や成人式、お子様の七五三や卒業式など、特別な日には伝統的な装いを選ぶことで、その場を一層華やかに彩ることができます。着物を着付けてもらったことがきっかけで自分でも着れるようになりたいと思う方も少なくありません。また、久しぶりにスーツを着ようと思ったら体形が変わってしまって大慌て。着物ならある程度は着方次第で何とかなります。スーツを買い足さずに、箪笥に眠った着物に手を通してみるのもアリです!
近年、環境問題に対する意識が高まっていて、持続可能なファッションとして注目する人が増えています。着物は繊細な手仕事によって作られ、高品質な素材が使われているため、適切なケアを行えばとても長く使用できます。使い捨てのファッションと比べてサスティナブルだと言えますね。
着物には興味はなかったものの、結婚の際に親から着物をもたせてもらったり、親の着物を頂いたりしたことがきっかけで、しまっておいても勿体ないないし子どもも大きくなり時間にも余裕ができたしそろそろ着てみようかな?と思った方も多いのでは?
30年ほど前までは結婚する時、嫁入り箪笥の中にたくさん誂えた着物を入れて持たせてくれました。いつ着るかもわからないのに。
私も未だに喪服セットは手も付けず、反物は染もせずにシミだらけ。そろそろ今の年齢に合わせた色に染めようと思います。濃い色に染めるとシミも見えなくなるそうです。
これらは、着物を着るきっかけとなっている要因の一部です。もっと他にもあるかもしれませんね。「きもの着れる人って憧れるなぁ」と言いながら実際には着物を着る機会がない方、逆に小さい頃から着物が身近にある環境の方も大勢いらっしゃると思います。
どんな時にどんな頻度で、どんな着方で…着物との接点はそれぞれです。何歳になってもどんなきっかけでも何時でも始めてみてください。肩肘張らずに自分らしく自由に着物を楽しんでいきたいですね。
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kimono 梛 ~nagi~合同会社mavie 代表 海外生活そして帰国後すぐの癌発覚~治療を経たことで、 これから残りの人生の過ごし方を考えさせられる。 長年会社員として勤めた中で学んだこと、海外生活で気づいたこと、 手術や治療での経験や出会いを活かすことが出来、 さらに自分が楽しめること、そしてそれが誰かのお役に立てることをやっていこう!と即行動。宅建士資格を活かし、好き!からはじめた賃貸業で会社設立。そして次に海外生活がきっかけで好き!になった普段着きものを窓口として地元でのコミュニティづくりを目指している。 |