初めての、そして大切な日のお着物選び

「せっかくのお子様の成長の節目だから、着物を着てみたい」
そんな素敵な想いが芽生えたなら、
ぜひその気持ちを大切にしてほしいと思います。
現代では着物を着ることは少しハードルが高く感じられるかもしれませんが、大切なのはルールに縛られることではなく、お祝いの場を慈しむその心が大切だと思います。
初めての一枚に込めた願い
先日、お子様のお宮詣りにと初めてのお着物を選ばれた方がいらっしゃいました。
たくさん迷って、最後に手に取られたのは、柔らかな「くすみピンク」に繊細な刺繍が施された訪問着。
「派手すぎず、でもお祝いらしく、優しいお母さん」。そんな今の気持ちにぴったりの一着をたくさん試着した中から見つけたとき、その方の表情がパッと輝いたのが印象的でした。「これにします!」
初めて袖を通す着物が、お子様の最初の儀式だなんて、なんてロマンチックで素敵なことでしょう。
迷ったら、まずは「格」の足並みを揃えて
難しく考えなくてもいいと言われても、どんな着物を着ればいいか迷ったときは、一緒に参列するご家族との「格」を意識してみると、自然と答えが見えてきます。
主役のお子様が華やかな衣装を纏うなら、お母様も訪問着や付け下げ、色無地といった少し改まった装いを。ご主人のスーツや、一緒に歩くご家族の装いとトーンを合わせることで、家族写真の一枚が、驚くほど美しく調和のとれたものになります。
帯選びに込める、母の優しさ
帯選びにも、お母様らしいこだわりを。
お祝い事には「喜びが重なるように」と二重太鼓で結ぶ袋帯を合わせるのが王道のスタイルです。
でも、最近では唐織の名古屋帯など、格調高い文様が施されたものをスマートにコーディネートされる方も増えています。
名古屋帯は袋帯に比べて軽く、一重太鼓ですっきりと結べるため、小さなお子様を抱っこしたり、手を引いて歩いたりするお母様の体にも優しい選択です。

神社という場所へ、心を整えて向かう
神社は神聖な場所。そこへ向かうための「礼儀」として装いを整えることは、自分の心を整えることにも繋がります。
もしお着物に「紋」が入っていれば、それは古くから続く敬意の表し方としてとても丁寧です。
けれど、紋がないからといって決して失礼になるわけではありません。
大切なのは、その場にふさわしい「清らかさ」があるかどうか。お祝いの気持ちを込めて、いつもより少し丁寧に、清潔感のある装いで参拝する。その「整えようとする心」が、神様やご家族に対する何よりの礼儀となると思います。

おわりに
お宮参りや七五三での着物は、決して難しくはありません。
大切なのは、お子様の成長を報告し感謝し、家族でその喜びを分かち合うこと。
お気に入りの着物に袖を通したとき、あなたの心がパッと明るくなるなら、きっとそれがその日の「正解」です。
難しく考えすぎずに。
あなたが選んだ最高の一着で、ご家族の新しい歴史の一ページを彩ってくださいね。
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この記事を書いた人
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kimono 梛 ~nagi~合同会社mavie 代表 海外生活そして帰国後すぐの癌発覚~治療を経たことで、 これから残りの人生の過ごし方を考えさせられる。 長年会社員として勤めた中で学んだこと、海外生活で気づいたこと、 手術や治療での経験や出会いを活かすことが出来、 さらに自分が楽しめること、そしてそれが誰かのお役に立てることをやっていこう!と即行動。宅建士資格を活かし、好き!からはじめた賃貸業で会社設立。そして次に海外生活がきっかけで好き!になった普段着きものを窓口として地元でのコミュニティづくりを目指している。 |






