着物には魔除けの力があるの??
着物には目👀があるんです・・・こわっ!
「目」とは着物の背中にある縫い目のこと。
背縫いですね。
その縫い目の「目」が魔除けの役割を果たして、
魔物を睨んで退散させる力があるとされていたんです!
守ってくれていたんですねぇ。目👀が・・・
浴衣にも
振袖にだってあります
背守り
江戸時代から続く風習で
子どものきものに施す魔除けの刺繍のことです。
大人のきものには背縫いがあって、魔除けの役割を果たしてくれているとされていますが、
子どものきものは「一つ身仕立て」と言われ、縫い目がありません。
古くから日本では魂は背中から抜け出てしまうとされていることや、
子どもは7才までは神の子と言われていたくらい
赤ちゃんが無事に成長していくことは奇跡のようなことで子どもの命はとても儚いものでした。
どうか子どもが健やかに育ってくれますようにとの
願いをこめて「背守り」が施されていました。
「糸じるし」と「背紋飾り」
背守りには「糸じるし」と「背紋飾り」があります。
糸じるしは、糸を縦・斜めに縫い付けます。
1年が12か月あることにあやかり、針を12回入れて仕上げるのが一般的。
男児と女児とで縫い方が違います。
また、使用する糸は紅白、または青・黄・赤・白・黒の5色とされています。
縫い目を付け終えたら糸はそのまま長く垂らしておきます。
子どもが危険な目に遭いそうになった時、
神様がその糸を引っ張って子どもを引き上げてくれるという意味合いが込められています。
背紋飾りは、
吉祥文様や魔除けの五芒星など様々な絵柄や模様が使われます。
例えば
麻の葉は強い生命力にあやかって健やかな成長を、
亀甲は長寿を、
桜は桜が咲くと神様が降りてくると考えられていて神様に守ってもらいたいという
願いを込めて。
いつしか忘れられた習慣ですが、
現代でも子どもの無事と成長を願う親の気持ちは変わりません。
お宮参りの産着に、
普段使いの赤ちゃんの肌着や子どものTシャツなどに
ひと針ひと針心を込めて縫っていく、可愛い刺繍、ワッペンを付けるなど
変化しながら背守りは残っています。
最後に
地元では「だんじり」が盛んです。
1年で一番町が賑わい、夏が終わるころからだんじり祭り一色になります。
子どもたちは小さい時から親に連れられて練習に行ったり、本番ではだんじりを曳いて町を練り歩きます。
大人はだんじりを曳くとき印半纏(しるしばんてん)や股引、胸当などを着用します。
印半纏の背中には大きな紋が入っています。
小さな子どもの印半纏もありますが、
まだ法被を着れない赤ちゃんやせっかく用意してもすぐ脱いでしまって、
結局ずっとTシャツっていうことも多々あります。
そんな子どもたちのために、
白いTシャツやロンパースに背守りとして
町ごとの紋を入れてあげたいと準備中です。
「地域の無事や豊作を祈願するお祭りが安全でありますように」
「子どもたちが地元で健やかに育ってくれますように」
という願いを込めながら、一枚ずつ手作業で背守りを付けています。
手作業なので多少の色むらは許してね❣
背中と胸元にも💖
この記事を書いた人
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kimono 梛 ~nagi~合同会社mavie 代表 海外生活そして帰国後すぐの癌発覚~治療を経たことで、 これから残りの人生の過ごし方を考えさせられる。 長年会社員として勤めた中で学んだこと、海外生活で気づいたこと、 手術や治療での経験や出会いを活かすことが出来、 さらに自分が楽しめること、そしてそれが誰かのお役に立てることをやっていこう!と即行動。宅建士資格を活かし、好き!からはじめた賃貸業で会社設立。そして次に海外生活がきっかけで好き!になった普段着きものを窓口として地元でのコミュニティづくりを目指している。 |