浴衣と夏着物ってどう違うの？？

近年は気温の高い時期が長く、単衣の着物の季節になると同時に浴衣や夏着物が気になりだしますね。

 

単衣に夏帯使っていいの？
浴衣と夏着物どう違うの？
浴衣を着物風にってどう着ればいいの？

 

という話題になります。

 

今回は、浴衣と夏着物の違いや
浴衣を着物風に着るポイントに触れてみたいと思います。

 

浴衣と夏着物の違い

 

一概には言えないと思いますが、
夏着物と浴衣との違いを思いつくところを挙げてみました。

 

【素材】

浴衣：綿、麻、ポリエステル
着物：絹、麻、ウール、ポリエステル

 

【着用シーン】

浴衣：カジュアルのみ（お祭り、花火大会など）
着物：フォーマル、セミフォーマルシーンにも着用

 

【仕立て】

浴衣：バチ衿、居敷当て
着物：広衿、背伏せ

 

【帯】

浴衣：半幅帯、兵児帯
着物：袋帯、名古屋帯などの夏帯、半幅帯

 

【履物】

浴衣：裸足に下駄
着物：足袋に草履

 

 

浴衣の歴史は平安時代の貴族が蒸し風呂に入るときに
湯帷子（ゆかたびら）を着た麻のきものが始まりだそうです。

時代の流れとともにお風呂上りに着る「浴衣」となり、
温泉などで湯上りに着用するようになったんですね。

 

なので、浴衣を着用する場面はカジュアルシーンに限られています。

私は、浴衣を日中に着用することに抵抗があります。
お祭りや温泉街以外で浴衣を着て出歩くなんて・・・
なんだかパジャマで歩いているような気恥しさがあるのです。

 

しかし、近年浴衣も盛夏だけでなく、
その前後にも着物風に着用されていますし、カジュアルなレストランや美術館、観劇などでも、
浴衣を着物風に着て行かれることが一般的になりました。

 

私も、着物風に着ることで堂々とお買い物やお出かけに浴衣を愛用しています。

綿紅梅や有松絞りなど、注染より着物風にコーディネートしやすいものを選んでいます。

 

 

浴衣を着物風に着用するポイント

浴衣を着物風に着るって何が違うの？

 

・半襦袢や半衿ジレ、美容衿などで衿を付ける

・レースなどの足袋を履く

・草履や草履型の下駄
（カランコロン音がしないほうがいいですね）

・浴衣の素材は絹紅梅、綿紅梅、綿絽、綿縮などが合います

・帯は絽塩瀬、紗紬、麻などの名古屋帯や八寸帯、半幅帯

・絽の帯揚げ、レース組みなどの帯締め
※涼しげな帯揚げ、帯締めなら夏物に拘らなくてもいいと思います

 

 

半衿ジレ

衿だけの美容衿より肩幅があるので
しっかり衿を固定できるので
浴衣の衿にはお勧めです❣

 

マナーを心掛け、暑さ対策を工夫しながら
夏の暑い時期ならではのコーデを楽しみたいですね。

 

 

この記事を書いた人
	kimono　梛　～nagi～ 合同会社mavie　代表 海外生活そして帰国後すぐの癌発覚～治療を経たことで、 これから残りの人生の過ごし方を考えさせられる。 長年会社員として勤めた中で学んだこと、海外生活で気づいたこと、 手術や治療での経験や出会いを活かすことが出来、 さらに自分が楽しめること、そしてそれが誰かのお役に立てることをやっていこう！と即行動。宅建士資格を活かし、好き！からはじめた賃貸業で会社設立。そして次に海外生活がきっかけで好き！になった普段着きものを窓口として地元でのコミュニティづくりを目指している。