母が作ってくれたきもの

子どもの入学式、卒業式、お茶会、結婚式

それぞれに合った装いをと

母が誂えてくれたきもの達

 

着崩れが目立つようになって来た頃

着る時もだんだん不安に思う様になってきました

 

不安が先に立つと着ることが億劫になってきます

 

「もう洋装で出席しようかな」

そんな後ろ向きな自分も出てきました

 

 

でも素敵なきもの達を前にすると

「せっかく母が作ってくれた沢山のきもの達の

晴れの舞台を逃すなんて勿体ない」

「家族との色んな思い出をきもので作りたい」

「不安なくきものを着たい」と

きものを着たい自分の本音に気付いたのです

母が作ってくれた大切なきもの達と

家族の思い出を作る為、

きものを着られる自分としての

自信を取り戻す為、

着崩れも失敗も恐れず

何度でも着ようと決心しました

 

 

それからは毎回のお茶のお稽古へはきもので参加です

お稽古では小紋という普段着のように着られる

きものから着ていきました

お茶教室にはベテランの先輩や

きもの好きな方が沢山いらっしゃって

着付けのコツなどを色々教えてくださいました

 

何度も何度もきものを着ていく内に

その時のきものに合った補正や無理のない着付けが

出来るようになっていきました

 

そして気付いたのです

着付けの技術は身につけたら終わりではなく

そこから何度も回数を重ねて気慣れなくては

きものと自分がマッチしないという事を